浅春の街にレモンの風一つ


ここに額装された作品の拡大画像があります。
黄色い空と紫色の眉山、紺屋町の町並みが遠近法で描かれています。赤、黄、青の車が走り、賑やかです。

2004年  F6 (410mm x 318mm)

 徳島市両国橋2丁目22。この絵の右側に半分だけ見えるのがボクの生家である。食堂を営んでいたのでボクはほとんど構ってもらえず、毎日何千台もの車が行き来し、排気ガスで街路樹がすぐに枯れてしまうような店先で、よく日向ぼっこをしていた。
 この句は、そんな幼少時代の思い出とはまったく関係のないところで出来上がった句なのだが、この句を絵にしようとしたらなぜかこの絵になってしまった。レモンの風などまったく吹いていなかったはずなのに。

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